エルに
エルが逝ってちょうど2ヵ月の21日に、訃報を知った方からお花やお香が届いた。
お礼の電話をかけた時、泣かない自信があったのに、また涙涙。
花を届けてくれたのが、エルが死んですぐの時にいくつかの花を配達してくれた花屋さんだったので、「またワンちゃん、亡くなったんですか?」と言われてしまった。
「いいえ、12月に死んだ子にです」。
花屋さんは、「横浜からお花が届くなんて、凄いワンちゃんだったんですねぇ」と言っていたが、2ヵ月過ぎても花が届く「犬」は、私も凄いと思う。
夕べ夫が言った。
「もし絵夢が手術をしないで赤ちゃんを産んだら、絵夢は世話をするかなぁ」と。
私は即答!
「しないと思うよ」。
暫く二人は絵夢が赤ちゃんを産んだ姿を想像したその後、こう言った。
「エルがいたら、エルが育てたよね」。
エルは絵夢のトイレのしつけもしてくれた。
ご褒美のもらい方や、人間の食べ物のおねだりの仕方も。
いたずらが見つかった時の謝り方や、テレビに動物が映った時の吠え方まで教えた。
いいお姉ちゃんだったなぁ。
仲がいいとは言えなかったが、「外敵(宅急便やさんとか、郵便局の人ね)」に向かう時は、「群れ」になっていた。
エルは、荷物を受け取りハンコを押したら吠えるのをすぐにやめたが、絵夢はしつこく吠えていた。
絵夢がエルを振り向き、「姉ちゃん、こんなもんでいいですかッ?」と聞いている素振りが面白かったなぁ。
エルは「揚げ物」が好きで、残り物の粗熱が取れるまでガス台に置いてある「揚げ物」をおねだりするのが上手だった。
背伸びをして、ガス台をカリカリ。
じっとわたしの顔を見て、「お母さん、ひとつくらいいいですよね?」という目をした。
衣をとって、肉を小さく裂いて「一個だけだからね」と食べさせた。
最近絵夢がその戦法を使うようになったのだ。
しかし、絵夢はエルより体が長い。
ガス台の点火スイッチをカリカリするから、うっかりガス台には置けなくなった。
ひとつだけ違うのは、エルのまなざしを絵夢が習得していないこと。
エルはそこはかとないやさしい感じで、カリカリしていた。
が、絵夢は「下さい!」の気持ちが大きすぎて、カリカリの力が強すぎるのだ。
残念ねぇ~。
かくして、「揚げ物」の残りはすぐさま撤去!
なのに絵夢は7.3キロ。
1月には6.7キロだったのに…。
朝のパンかな?
フードが「減量サポート」じゃないからかな?
エルがいた時に比べて、おやつは半分以下なのにぃ。
とりあえず、ご褒美は「チッコ」「うんち」「ご飯完食」「食後の牛乳」「ベランダから帰った」「お留守番(出かける前)」「お留守番(帰ってから)」のみ。
後はダイスケとエルにお線香をあげた時にあげる、「低アレルギートリーツ」のひとかけ。
すっごく我慢してるのに、なんで600グラムも…。
でも絵夢の足は細い。
太らせてはいけない子だから、7.0をベスト体重にしたい。
頑張れ、絵夢!
ん?
頑張らなきゃいけないのは、ワタシかな…?
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