
今年は雨の心配がないパグミだった。
でも日本列島を冷気が覆っているという。
寒さ対策だけはしっかりして出かけた。
出発は9時予定だったが、準備は出来ているし、家にいても仕方がないということで8時半に出発。
我が家は中央道で大月まで行き、「忍野八海」で遊ぶ予定にしていた。
毎回毎回「忍野八海」に行きたいと言っていたのだが、なかなか夢は叶わなかった。
私が子どもの頃、おばあちゃんちに掛かっていた酒屋さんのカレンダーの1月は、必ず富士山でしかも忍野八海の水車小屋だった。
「まるで写真のよう」と思っていた。
そのカレンダー、毎年ちゃんと年月日は更新されるのだが、写真はまったく同じ。
世の中のカレンダーはみんなそんなものだと思っていたのだが、名古屋へ引っ越しをしてから毎年写真が変わるカレンダーが普通だと知り、「目ウロコ(目からウロコが落ちるということね)」だった。
その憧れの「忍野八海」に行けるのだ!
テンションが上がる。
最初の休憩地、「諏訪湖SA」までに雪を被った駒ヶ根を見た。
八ヶ岳も綺麗に雪を被っていた。
これなら富士山も、申し分ないだろうと期待してしまった。
中央道は東名よりも富士山がよく見える。
見えるが、残念ながら雲がかかっていた。
忍野八海は駐車場が分からず、みやげ物やさんの駐車場に停めた。
ここは帰りに600円以上のお買い物をしてくれれば無料だという。
買わなければ、500円の駐車料金だってさ。
まずは人が多そうな方向へ向かってみる。
「海」と言っても、面積の狭い「池」だが、底は計り知れないほど深い。
幾つかの「海」を回ったあと、「萱葺きの村」みたいなところへ寄った。
ここは「富士山絶景の地」だとか。
残念ながら、富士山の姿は確認できるが雲にはばまれ全景は拝めなかった。
そこは犬に優しい場所で、富士山の湧き水が飲める場所にペット用の器が用意されていた。
店の外で食事が出来るので、そこでお蕎麦を食べることに。
「よろしかったら」とお漬物3点セットをサービスで出してくれたのだが、その中の「ピリ辛味噌」が美味しかった。
これを駐車場の土産物屋さんで買うことに。
お腹がいっぱいになったので、まだ見ていない「海」を巡ることにした。
その遊歩道沿いの川がまた美しい。
新緑の中を流れる清らかな水を眺めていると心が洗われる。
そうこうしているうちに、富士山の雲が取れた!
水車と富士山のコラボ!
まさにおばあちゃんちのカレンダーだった。
名前は忘れたが、土産物屋さんの中を通らないと(私有地だからね)見られない「海」がある。
この「海」の神秘さは言葉に出来ない。
空を映した青ではなく、「海」のそこから湧いてくる「蒼」に太陽の光が泳ぎこむように陰影をつくり、そこに泳ぐ魚の影さえこの世のものとは思えないほど美しかった。
見ているだけで引き込まれそうな感じ。
話に聞くと、この「海」を探検しにいったダイバーが二人、今も帰還していないそうだ。
奥深くにある穴は、どこへ続いているのだろう。
わたしにとって「忍野八海」はパワースポットだった。
来てよかったぁ~ッ!
そこから今夜のお宿「ローズガーデン」を目指した。
途中、山中湖の湖畔で散歩をしたのだが、観光客が鯉に餌をやっていた。
大きな鯉が、仲間の背中を登って餌を貰いに来る。
鯉は貪欲なのだ。
そこへ二羽の「かも」がやってきた。
悠々と鯉の餌を食べている。
人馴れしているのか、堂々と陸に上がってきて餌をねだる。
わたしも餌をやりたかったが、エル絵夢の手前我慢した。
湖畔は八重桜とツツジ。
いつもは散りかけなのに、やっぱりこの辺も寒かったのね。
「ローズガーデン」到着。
ペレ家が一番乗りだった。
その後、わらわらと懐かしい人が到着し、1年振りの再会を喜んだ。
我が家は食事前に、お風呂に入れてもらいすでにリッラックス。
美味しい溶岩ステーキを頂き、いい気分。
ながこさんちのニューフェース、「サスケ」をダッコさせてもらう。
4ヵ月のフォーンの男の子。
ダイスケが我が家にやってきた時、4ヶ月だった。
長旅で疲れているし、知らない人間にダッコされまくって、さぞやお疲れだったことでしょう。
サスケは犬にも知らない人間にも動じない。
実にいいパグに成長すると思う。
そんな可愛いサスケに、エルはハウしたけどね。
ハウされても、きょとんとしていたサスケ。
次回会う時、エルを見て回避するかな?
食後休憩してから、二次会。
9時集合だったので、暫く横になった。
横になったままだった人もいて、それはそれでいのだ。
焼酎やワイン、日本酒にフジヤマビール。
パリ仕込みのレシピで作ったケーキも登場。
豪華絢爛の二次会だった。
朝は何の心配もなく目覚めた。
「心配がない」という幸せ。
コレに勝るものはない。
そして、「ドギーパーク」に向かう途中、息を呑むほど美しい富士山に出会った。
これは写真を撮らねばなるまい。
途中駐車した場所は、図らずも「富士見」の絶景ポイントだった。
雲ひとつない、しかも裾近くまで優雅に雪を引いている富士山。
朝だから見られた富士山だと思う。
「ありがたいありがたい」と思いながら、会場に。
まだ9時過ぎだというのに、駐車場はパグ連れの人で溢れていた。
お手伝いさんは、フリーパスで会場に。
えっさえっさと坂を上る。
男性軍は、タープを張り本部の設営。
女性陣は、「景品」「Tシャツ」「キャップ」「ステッカー」を渡す準備。
最初に景品のマグカップを2個ずつ袋に入れておく。
一番多いのが二人で参加。
三人なら一個追加していれればいいし、四人なら二袋渡せばいい。
ここに「予約」のTシャツやステッカーを入れるのだが、Tシャツはサイズがあるので慎重にしないといけない。
みんなコミュニケーションが取れているので、スムーズにいった。
お昼は交替で食べ、いよいよパグミのイベントが始まった!
まずは「集合写真」。
これは公式カメラマンの、仔犬パパさん。
なにしろ1136人、759頭のパグズだ。
撮影はステージの上から、会場に向けて撮る。
我が家は有加ちゃん作成の「あずこじべび~ず♪」の旗を持って撮影に臨んだから、かろうじている場所は分かった。
しかし、壮絶な集合写真だ。
司会者が、「はい」と言ってからパグを持ち上げてくださいよと言っているのに、早く持ち上げすぎて腕がしびれてしまう。
夫はエルを抱き上げてないのに、「重い…」と唸っていた。
次は「ご長寿表彰」。
今年は2頭キャンセルが出て、24頭に表彰状が渡せた。
黒パグちゃんも2頭。
1頭は寒梅さんちのろさ。
初めて寒梅さんのお家に行った時、先代ぱんちと並んでいた若いろさを思い出して、うるうるしてしまった。
仔犬パパさんちの研ちゃん。
ペロ君たちと家族になれてよかったね。
来年はきんた達がご長寿表彰。
わたしはノーメークで行くしかないな…。
表彰を終わり、ステージを下りると去年表彰した飼い主さんが待っていてくれた。
表彰した子は亡くなったけど、迷い犬を保護して飼うようになり、その子はミックスちゃんなので表彰が受けられないから、友達が作ってくれた表彰状を持ち、パグに変装して(手作りのパグのヘルメットをかぶっていました)ステージの端っこで記念撮影に参加させてもらいました…と話してくれたのです。
飼い主さんの顔は覚えていました。
14歳の笑君の飼い主さん。
笑君も、虹の橋から仲間とツアーでパグミに参加していたと思う。
ご長寿表彰をさせてもらって、本当によかったと思う出来事でした。
次は告知・宣伝タイム。
そして「パグ相撲」の時間です。
夫はDサイトで行司をするため、応援に行きました。
このDサイトでは、ぱんちと歩歩が闘うのです。
勝ち進めば直接対決。
どっちを応援していいのか苦しみます。
でもそんな心配はなく、ぱんちも歩歩も二回戦で敗退。
二人とも立派な体をしてるんだけど、なにしろ歩歩に至っては「オヤツ!」と叫ぶのではなく「帰るよ!」で全力を出すタイプ。
食にあっさりした子は相撲に弱いのよね。
みよこさん特製の「綱」と「回し」は、前夜祭でちょこっとエル達も身につけさせてもらったから、大満足。
ステージの上で行われた決勝はさすがの迫力。
盛り上がりました。
ビンゴ大会は、最初から諦めモード。
その諦めがよかったのか、賞品GET!
何年ぶりかしら。
マグカップだったけど、景品のマグカップとは違うバージョンで可愛いの。
嬉しかった~♪
そして閉会。
スタッフ紹介でもう一度ステージに上がり、本日の予定全て終了!
掛け値なしに「素晴らしいパグミ」でした。
その裏で、時間と体力を使って準備してくれたスタッフの皆さん。
本当にありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
来年はあると思うので、また来年お会いしましょう!
わたしもパグミが終わった後の、美酒が飲みた~~~いッ!